
「8月は戦争を考える月」
そう、彼女は言った
当時23歳だった私は
夏といえば、海・山・ひと夏の恋!
と、浮かれていて
戦争なんてずっと昔の
もう二度と起こることのない
出来事だと思っていた
コロナを経て
守りたいという強い思いは
時に免罪符となり
争いさえも致し方ないと
正義を主張する鉾にもなりえる
そんな怖さを覚えた
戦争は遠い日の記憶じゃなく
すぐそばに潜むものかもしれない
それはきっと私の中にもあって
いつもは難しいけれど
それでも、時に
振り返り考える時間が必要なんだと思う
(とんこ)
*「せんそうしない」たにかわ しゅんたろう ぶん|えがしら みちこ え|講談社