祭り前夜


街全体が
高揚しているような
雰囲気の中
ポツンと
ひとり

こどもの頃
わたしの町内には
山車がなく
外野から眺めているような
所在なさがあった

本当は
羨ましかったんだと思う
やりたくてたまらなかった
でも、勇気がなくて
「いーれて」と言えなかった

それは大人になった今も
たいして変わっていない

ただ、
その疎外感は
わたしを保つ上で
すごく大切なもの

なんていうのは、
わたしの強がりだろうか



(とんこ)
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