天地始粛

てんちはじめてさむし

初めて肌寒さを感じる頃
夏の暑さがようやくおさまってくる時

みえるもの

薄曇りの朝の空
雨に打たれる朝顔
雲の形も変わってきた

きこえるもの

ザーザーと
雨の音で目覚める朝
鈴虫とコオロギの大合唱

かおるもの

ふれるもの

ひんやりとした朝
吹き込む雨
慌ててしめる窓

たべるもの

名残の夏野菜でラタトゥイユ

小さな問い🌿

次のフェーズへ向かう準備、もうできてる?

万物があらたまる時期

七十二候には動物や植物の変化を切り取った言葉が多いなか、世界全体を表す「天地(天と地)」という壮大な言葉が使われているのはこの「天地始粛」だけ

空(天)の空気も、大地(地)の熱も、目に見える世界すべての「気」が、夏から秋へとダイナミックに切り替わる転換期であることを意味する天地始粛

東洋の古い考え方では、熱が静まる(粛する)ことは、単に気温が下がるだけでなく「万物が古い状態を脱ぎ捨てて新しくなる(改まる)」ことと捉えられていたようです。

夏の成長期を終えた植物たちは、稲穂を実らせる「登熟(とうじゅく)」という次のフェーズ(収穫・実りの秋)へと向かいます。

天地の激しい熱が「粛」となることで、地球上のあらゆる生命が「成長の夏」を終え、「成熟の秋」という新しい季節へと一斉に舵を切るため、「万物が新しい季節へ向かう」と表現されます。



(とんこ)

目次